血圧を下げるための特効療法

血圧を下げるための習慣として「特効療法」と呼ばれる方法も試してみる価値はあるかもしれません。時間がかかっても少しずつ意識して改善することで血圧が下がるきっかけになる場合もあります。

首もみでほぐせば脳の血流がふえ血圧が正常化

心臓の負担をへらし脳への血流をふやす

肩こりは自覚しても、首のコリを自覚している人は、少ないのではないでしょうか?血圧が高い人は、首周りの筋肉がこっている場合が多く、首のコリをほぐすことで、高い血圧を下げることができるのです。

自覚しにくい首のコリを、効率よくほぐすには、椎前筋という筋肉をもむといいでしょう。この筋肉を刺激すると、ほぼ瞬問的に、凝っていた首の後ろの筋肉すべてを緩めることができるからです。 椎前筋は、胸鎖乳突筋と頸椎の間にあります。 頭を右、または左に向けたときに、耳の後ろから鎖骨に向かってくっきえりと出るのが胸鎖乳突筋です。そして、頸椎は首の骨のことです。

椎前筋は、その胸鎖乳突筋の裏側にあるので、普通に前を向いていては、刺激することができません。顔を横に向けた状態でマッサージします。 では、首のコリを取る「首もみ」のやり方です。

  1. 首を動かさずに顔を右に向けると、首の左側の 胸鎖乳突筋がくっきりと出る。胸鎖乳突筋の後ろ仰の縁を、鎖骨から耳の 後ろまでマッサージする。
  2. 右の親指を当て、ゆっくり指先で円を描くように、マッサージする。上下に何度か往復させながらマッサージする
  3. 反対側も同様に行う。さらにもう一度、顔が向きにくいほうを向き、入念にもみほぐす。

このマッサージは、首がこつている人ほど痛く感じるはずです。そんなときは、あらかじめカイロなどで首すじを温めてから行うと、痛さが軽減します。筋肉の緊張がほぐれると、心臓への負担が少なくなり、血圧が下がります。

また、首もみにより、首のコリが取れれば、脳への血流がふえ、このことでも血圧が降下します。 首もみは、高血圧だけりでなく、低血圧も正常化させます。さらに、多くの症状改善にも役立ちます。

手のしびれ、五十肩、寝違えも、その場で治る例が多いのです。首の筋肉をほぐすと、脳への血流がよくなるので、頭痛や疲れ目も解消しやすいでしょう。肩こり、めまい、立ちくらみにも効果を現しています。

迷走神経を刺激することで、内臓の働きが活発になるので、便秘も改善します。首もみは、毎日実行してください。おふろに入る前とか、食事のあと、寝る前というように、1日の中で実行する時問を決めておき、首もみを習慣化するといいでしょう。高血圧の改善や、体調の回復のために、ぜひ首もみを試してください。きっと大きな効果を得られると思います。

首をもみほぐすのと同じ感覚ですが、首を温めることで血圧を下げる方法もあります。なかなか首のコリがもみほぐれない場合などに温めてから行うとより効果的です。これは降圧剤が必要だった高血圧が首を温めて正常化した例です。

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