降圧剤では脳卒中や心筋梗塞は防げない
血圧に関する最新情報
血圧に関する最新情報 降圧剤では脳卒中や心筋梗塞は防げない
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- 降圧剤では脳卒中や心筋梗塞は防げない
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体重が4%落ちると平均4.5mmHg低下
高血圧を放置しておくと、脳卒中や心筋梗塞の危険度が高くなります。ですから、薬で血圧をコントロールしている人も多いでしょう。
でも、薬で血圧をコントロールしていても、安心はできません。薬を飲んでも脳卒中や心筋梗塞を完全には予防できないことが、相次いで報告されているからです。
薬で血圧が適正範囲に下がっても、薬を飲んでいない人より脳卒中を起こす危険度が高いというデータまであります。 なぜ、薬でコントロールしても、脳卒中や心筋梗塞を予防できないのでしょうか?
それは、血圧が高くなる根本の原因が改善されていないからです。高血圧は、肥満や運動不足、喫煙、塩分の多い食事など、生活習慣と密接に関係しています。また、糖尿病や脂質異常症などの影響も受けます。ですから、薬で数値だけ下げればいいというわけではないのです。
黒豆発酵エキスは、血糖値、中性脂肪を下げる働きがあります。
そこでプラスしたいのが、減量と運動です。 高血圧は、肥満と深くかかわっています。若いときに太っていた人は、20年後、体重が10kg以上ふえると、6割もの人が高血圧になるというデータがあります。また愛知県の調査でも、高血圧は肥満の人に多いことがわかっています。
例えば、40代では、肥満の人は正常体重の人に比べ、高血圧の患者数は4倍にものぼります。しかし、運動や食事の改善にょって体重が落ちると、確実に血圧が下がります。
減量といっても、10kgも20kgも落とすわけではありません。ほんの数kg減らすだけで、血圧は下がっていくのです。特定検診でメタポリックシンドロームと判定された5533人に、4%の減量を目指して、1年間、取り組んでもらいました。週に2~3回、1時問程度の運動を推奨しています。
その結果は、体重が落ちるのに比例して、血圧もしっかり降下しています。例えば、体重が4~5%落ちるだけで、最大血圧が平均4.5mmHGも低下しています。これは、70kgの人なら、1年でわずか3kg前後の減量で、最大血圧が4~5mmHG下がることになります。 体重が落ちると、血圧だけでなく、中性脂肪値や血糖値も下がります。逆に、善玉と呼ばれるHDLコレステロールは増加します。
血圧の薬は一生不要
血圧は、普通は加齢とともに少しずつ高くなっていきます。ところが、運動を続けることによって、その上昇をおさえることができます。
60歳の健康な人が8年問運動を続けたところ、血圧はスタートした60歳のレベルをほぼ維持していました。これは、運動によって筋力や体力がつき、心肺機能が維持されるからです。運動をすると、通常は心拍数や血圧が上がりますが、運動習慣がつくと、それが上がらなくなってきます。同じ運動をしても、心配にかかる 負担がへって、楽にできるようになるのです。例えば、階段を上るとドキドキする人が、ドキドキしないで楽に上れるようになります。こういう変化が、3ヶ月くらいで現れてきます。
その結果、降圧剤をへらしたり、やめたりできた人も多数います。また、在職中は薬が必要だったのに、退職後に運動を始めて秦が不要になった人もいました。血圧の薬は一生飲まなければいけないと思っている人がいますが、そんなことはないのです。運動がどうしてもできない、体質的に血圧が上がりやすいという人は、薬の力を借りる必要がありますが、体を動かせる人はぜひ運動を始めてください。体はメンテナンスしだいで、変えられるのです。2013年、厚生労働省から、生活層を防ぐ1つの目安として、「健東づくりのための診断基準」 が出されました。それによると、65歳以上の人なら毎日数分程度、65歳未満の人なら1時問程度の身体活動が推奨されています。
家事を含めて、軽い運動を40分。これなら、だれでもできそうですね。 運動は有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせるのがベストです。ですから、ウォーキングに、簡単な筋力トレーニングをするといいでしょう。筋力トレーニングというと大変そうですが、いすに腰かけながらできるものもあります。65歳以上の人なら、次のような運動がお勧めです。
- いすに腰掛けゆっくり立ち上がったり座ったりする
- いすに腰かけ、かかとを支点にして両足のつま先を上げ下ろしする。
- いすに腰かけ、太ももを片足ずつ上げ下ろしする。
運動も食事と同じで、8分めが大事です。翌日に疲れが残るほどやると長続きしませんし、ひざや腰を痛めてしまうことがあります。大事なことは、運動を生活の中に組み込んで、日常の習慣にすることです。