降圧剤の服用が骨粗鬆症の原因になることもある

血圧に関する最新情報

血圧に関する最新情報 薬の服用が骨粗鬆症の原因にも

降圧剤の副作用で血流が不足しコラーゲンの量がへる

交感神経型から副交感神経型社会に移行した影響は、血圧だけではなく、実は骨にも及んでいます。骨は交感神経が優位だと強くなり、副交感神経が優位だと弱くなります。つまり、重労働から解放されて活動量が低下し、骨にかかる負荷がへったため、骨を強く保つ必要がなくなったということです。それに高齢女性を中心に骨粗鬆症がふえています。

とはいえ、普通に生活している60~70代が、ちょっと転んだだけで簡単に骨折してしまうのは、やはり異常といわざるをえません。

その原因は、労働環境やライフスタイルの変化だけではなく、なにか決定的な要因があるはずです。

その解明につながるヒントをくれたのが、。整形外科医の医師でした。「骨粗鬆症で骨折した患者は皆、低たんばく血症に陥っている」という事実を発見しました。 それによって、多くの高齢者が常用している降圧剤コレステロール薬の関与が浮かび上がってきたのです。ある程度高齢になれば血圧かコレステロールの薬、あるいはその両方を服用しているのが一般的。なぜか、そのほとんどの人が、骨粗鬆症から圧迫骨折、転倒骨折を起こしているのです。

骨は、コラーゲンというゼラチン状のたんばく質にカルシウムやリン酸が結合して、作られます。このコラーゲンが骨に弾力をもたらし、衝撃による骨折などを防ぐ働きをしているのです。

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コラーゲンなどのたんばく質は、肝臓で合成され、その合成に使われるのが、ミトコンドリア系のエネルギーです。ミトコンドリア系は、人体にあるエネルギー工場の1つで、持久力を生むのに優れ、主に高齢期に優位に働きます。高齢の方の骨がもろくなったのは、血圧やコレステロールの薬が、ミトコンドリアによるエネルギー生成を阻害していると考えられるのです。

というのも、ミトコンドリアは酸素を使って糖質や脂質を代謝し、細胞が必要とするエネルギー物質を生み出します。それが、薬で無理やり血圧を下げることで、血流不足になつて、ミトコンドリアへの酸素供給量が減少するからです。

また、コレステロールをへらすと、脂質不足からミトコンドリアの働きが抑制されます。その結果、肝細胞におけるたんばく質の合成力が低下し、骨の中のコラーゲン量もへるので、骨は折れやすく、つぶれやすくなつていくわけです

血圧の高い数値を放置するのは危険?

ちなみに、骨が最も弱くくなるのは、寝たきりになったときです。それは寝たきり状態では、体に負荷がかからないので、体は骨が弱くていいというほうに働くからです。このように、血圧もコレステロールも、そして骨の機能も免疫も、人問の体全体は、個々の状況をかんがみて、巧妙に調節されているのです。ただし、その調節に失敗し、病気を引き起こすケースがあります。それは、体全体のバランスの中で、例えば血圧だけ、コレステロールだけを切り取って、治療した場合です。

骨折による寝たきりや認知症を防ぎ、真の健康長寿を目指すなら、体全体を無視した、不要な治療や薬漬けを許してはいけないのです。

p>その際、多くの人が高血圧やコレステロールの薬に問して、「数値を高いまま放置すると、動脈硬化によって、命にかかわる病気の発症リスクが高まる」と思い込み、やめられずにいるのですが、それは全くの誤解です。動脈硬化のほんとうの原因は、血流障害による代謝力の低下にあります。交感神経の緊張で血流が滞り、血管内皮細胞の新陳代謝が低下します。

すると、そのバリア機能も低下するため、古くなった酸化コレステロールですから、動脈硬化の予防に必要なのは、自律神経のバランスを整え、血流を良好に保つことです。

交感神経優位で上がる血圧も、その人なりの上限に近づけば、おのずと副交感神経にスイッチが切り替わり、眠りを誘います。よって、夜にじゅうぶんな睡眠を取れているかぎり、高血圧になる心配はありません。

脳梗塞や心筋梗塞などの危険が出てくるのは、「眠りなさい」という体の声に耳をふさぎ、無理を重ねた場合です。そして、その危険を真っ先に知らせてくれるのが、やはり「顔色」です。 顔色が赤黒くなったり、青白くなったりしたら、自律神経の適応能力を超えてストレスがかかっている証拠。その場合、過労を見直すなど、ストレスの軽減に努め、十分な睡眠と体を温める工夫で、自律神経と血流を回復させましょう。

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