日本の伝統食材「梅」の不妊改善効果について

不妊に悩む人が梅の効能、効果で次々に妊娠できた

梅の抗酸化成分が卵子の損傷、萎縮を防ぐことが判明

日本人の平均初産年齢は、ついに30歳を越え、現在は30.2歳になってしまいました。

子供を産もうとする年齢が高くなっている分、なかなか妊娠できない人も多く、30代後半や40代で不妊治療に訪れる人も増加傾向です。

梅の成分に不妊を改善する効果があることがわかってきたのはごく最近のことです。

高齢になると妊娠しにくい原因の1つは、卵子の老化です。酸化ストレスによって、卵子数が減少し、卵子の質が低下して、受精しにくくなったり、流産しやすくなったりするのです。

梅の抗酸化作用にいち早く着目しし、以前から不妊治療を行っても効果が出なかった33~43歳の女性患者に、ステロイドホルモン剤とともに梅抽出物を飲んでもらいました。

梅抽出物とは、梅酢を濃縮・脱塩したものに特殊な抽出加工を施して生成されたものです。この梅抽出物を鶏に与えたところ、産卵数がふえ、卵の質がよくなりました。

臨床実験では、梅抽出物を60日間問飲んでもらったところ、9人中、半数以上の5人が妊娠に成功しました。

さらに、29~41歳の女性患者10人を対象に、ステロイドホルモンを使用せず、梅抽出物を飲んで2ヶ月後の卵子は、色もきれいでキラキラとしています。受精にも成功し、3日後には細胞が分裂しているのが確認できます。この女性は、これまで不妊に悩んできましたが待望の妊娠となりました。/p>

このように卵子の質がよくなる機序を、培養細胞による実験で調べたところ、梅の成分を加えると、卵を覆う細胞(顆粒膜細胞)が酸化によって損傷・萎縮するのを防げることがわかりました。そして、それは梅に含まれる「「3、4-DHA」という成分の作用であることも突き止めました。また、そのほかにも作用している成分があることがわかっています。

また、梅抽出物を飲んだ人のなかには、アトピー性皮膚炎が軽減した人もいました。梅の成分によって肌細胞の状態もよくなったのでしょうか。

一般的な梅や梅酢などでは、残念ながら、今のところ効果は確認されていません。しかし、梅抽出物によって細胞を酸化ストレスから守れるのであれば、今後、梅自体にも新たな可能性が期待できそうです。

不妊は女性だけが原因ではないので、男性にも試してみる価値はあるかもしれません。今後、さらなる研究が望まれるでしょう。

梅の成分をぎゅっと凝縮した梅肉エキスならさらに効果は倍増です。少しクセがありますが濃度がとても濃いので効き目も倍増です。

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