軽いうつ病なら大丈夫?

うつ病には、軽いものと重いものとがあると、よくいわれます。軽いというのは、いったいどのような状態なのでしようか。また、放置しておいてよいものでしようか。

神経伝達物質の働き

脳の中は、神経がそれこそ網の目のように張りめぐらされています

発見が連れることが多い

最近は、軽いうつ病がふえているといわれます。

いわゆる典型的なうつ病とくらべ、かなりの数の患者がこの軽いうつ病だという報告もあります。

軽いうつ病は、一般に「軽症うつ病」と呼ばれますが、このほかにも「軽度うつ病」とか「軽うつ病」などともいわれることがあります。

軽症うつ病をひと言で説明すると、「典型的をうつ病にくらべて症状が軽く、不調とはいいながら、仕事や生活の面ではそれほど大きな支障をきたしていないうつ病」ということになります。

言ってみれば、うつ病と健康な精神状態とのグレーゾーンに位置するような状態です。

症状としては、

  • 抑うつ気分が長期にわたって続く
  • 集中力がなくなる
  • やる気がなくなる
  • 不眠
  • 食欲不振
  • 自殺願望
などがその主なもので、基本的には典型的なうつ病とほとんど変わりがありません。ただ、その症状の程度が軽いということです。

また、身体症状も伴います。軽症うつ病の場合は、むしろ身体症状が前面に出てくるのが、ひとつの特徴ともいえます。こうした特徴から、軽症うつ病なのか、単なるうつ状態のか、あるいは神経症のたぐいなのかという判断はたいへんむずかしいことになります。

ただし、これらの症状に加えて「日内変動」が見られることも目安となります。

軽症うつ病の多くは、仕事、人間関係、家庭内の問題など、ストレスがきっかけとなって発症するといわれます。したがって、前出の「昇進うつ病」とか、「空の巣症候群」「帰宅拒否症」などは、軽症うつ痛であることが多いようです。また、「出社拒否」や「登校拒否」、あるいは「ひきこもり」などの一部にも、軽症うつ病の人がみられます。

しかし、軽症うつ病は、軽いからといって油断はできません。軽症うつ病も、基本的にはうつ病であることには違いありませんから、甘くみてはいけません。

症状が軽いがゆえに、病院に行くのをためらう人も多くみられます。また治療をいいかげんにしてしまい、いつまでも治らず、長期化したという例もあります。

そして、自殺を考えることも、典型的なうつ病と同様ですから、注意が必要です。

軽症うつ病の症状

身体面
  • 睡眠障害
  • 食欲低下
  • 性欲低下
  • その他の軽度の自律神経症状(頭痛、動悸、めまい、口渇、便通異常、または便秘)
精神面
  • 憂うつな気分
  • 意欲の低下
  • 不安・いらいら
  • 決断不能
  • 自責感・自殺観念(申し訳ない、消えられたら楽になる)
  • 日内気分変動(朝が悪く、夜になると楽になる)

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