うつ病を引き起こしやすい病気・薬
うつ病を引き起こしやすい病気や薬があるので注意します。
うつ状態になりやすい病気
うつ状態やうつ病になりやすい病気には、どのようなものがあるでしょうか。
うつ病になりやすい病気や薬がある
だれでも体の調子が悪いときには、ふさぎ込んだり、落ち込んだりするものです。不安やいらいら、抑うつ感など精神的な症状が、調べてみると体の病気からきていることがしばしばあります。
うつ状態やうつ病になりやすい病気には、どのようなものがあるでしょうか。
たとえば、「ガン」の場合です。いまでこそ、がんは早期発見、早期治療でかなりの確率で治るようになりました。そうはいっても、やはりがんは命にかかわる重大な病気です。それを知って精神的なショックを受けてしまう人は少なくありません。
激痛に見舞われたり、転移や再発に対する心配がこうじてうつ状態になつてしまう人もいます。本人がつらい思いをしていることが、家族などにはわかりますから、そうした様子をみても、うつ病とは思わないことも多いのです。しかし、うつ状態だとまわりが思っているうちに、いつしかうつ病になつていることも多いため、油断は禁物です。
同じように「心筋梗塞」お命に関わる重大な病気であるため、回復したときに精神不安になったり、うつ状態になりやすい病気です。
最近、増加しているといわれる病気に「糖尿病」がありますが、糖尿病の患者がうつ状態やうつ病になつてしまうケースがあります。糖尿病という病気とうつ状態になることと、どういう因果関係があるのかはまだわかっていません。
注意しなければならないのは、糖尿病の患者がうつ病になつてしまうと、本人の意欲や気力が低くなることもあって、血糖のコントロールなど糖尿病そのもの治療にも消極的になって、影響が出てきてしまうことです。
膠原病のひとつに「全身性エリテマトーデス」という病気があります。全身の結合組織や血管、皮膚などがおかされるもので、症状としては発熱、筋肉痛、関節痛などがみられます。また、それが脳に及ぶと精神神経症状もみられ、不安やうつ状態が起こります。このほか幻覚や妄想のようなものもあらわれることがあります。
脳血管障害も注意
「脳血管障害」でも、うつ状態やうつ病になりやすいといわれます。脳血管障害というのは、脳の血管が詰まったり、破れたりして起こるもので、脳梗塞や脳出血、くも股下出血などがあります。
この病気では、手足のまひなど機能障害が残ることがありますが、このために気分が落ち込み、うつ状態になることがあるようです。
また、脳の器質的変化がうつ状態を引き起こすこともあります。脳血管障害の患者がうつ病になると、大切なリハビリテーションを行うことがむずかしくなりますので注意が必要です。
このほか「パーキンソン病」でもしばしばうつ状態がみられます。この病気は筋肉の緊張がうまく調整できなくなるために、手足や頭のふるえ、筋肉のこわばり、動作が緩慢になるなどの症状が出ます。
うつ病になり、気分を晴らすために酒を飲んで「アルコール依存症」になることがありますが、その道でアルコール依存症からうつ病になるケースもあります。
薬の副作用でうつ状態になることも
体の病気を治療するために服用している薬を続けているうちに、意欲が低下したり、憂うつな感じになる、いわゆるうつ状態があらわれることがあります。
うつ状態を引き起こす薬としては「インターフェロン」がよく知られています。C型肝炎などの治療に使用されますが、その薬の影響と相まって、C型肝炎自体が肝硬変や肝がんになる危険があり、患者が落ち込むこともあります。
また、「ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン」でもうつ状態が起こります。この薬はさまざまな内科系の病気に広く使われます。たとえば、全身性エリテマトーデスや慢性関節リウマチなどの膠原病、アレルギーの病気などの治療に使われています。
前出の全身性エリテマトーデスでは、この病気自体がうつ状態を引き起こすわけですが、さらに治療に使われるステロイド薬でも影響があるわけで、患者のうつ状態が病気によるものなのか、薬によるものなのかを慎重に見分ける必要があるといわれています。
高血圧の治療で使われる「降圧薬レセルピンなど」でも、うつ状態やうつ病を引き起こすことがあるといわれます。また、経口避妊薬でもうつ状態を引き起こすことがあるといわれています。
うつ病を引き起こしやすい病気
- 内分泌代謝疾患
- ウィルス感染症
- 中枢神経疾患
- 心筋梗塞
- 過敏性腸症候群
- 慢性疼痛
- ビタミン欠乏症(B、C)
- リウマチ感染炎
- ガン
うつ病を引き起こしやすい薬剤
- 降圧薬
- レセルピン
- α-メチルドパ
- グアネジン
- クロニジン
- β-遮断薬
- 抗精神薬2
- フルフェナジンン
- ハロペリドール
- パーキンソン病治療薬
- L-ドーパ
- ブロモクリプチン
- 経口避妊薬
- プロゲステロン
- エストロゲン
- 副腎皮質ホルモン薬
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- 潰瘍治療薬
- シメチジン
- ラニチジン
- 抗結核薬
- サイクロン
- イソニアジド
- エチオナマイド
- 抗悪性腫瘍薬
- ビンクリスチン
- ビンプラスチン
- 鎮痛薬
- ペンタゾシンン
- インドメタシン
- 抗ヒスタミン剤
- ジスルフィラムなど
- 免疫調整薬、抗ウィルス薬
- インターフェロン
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