さまざまな要因が重なってうつ病に

うつ病の発症には、「きっかけ」、あるいは「誘因」となる状況や環境が深く関係しているといわれます。

それらの誘因には、どのようなものがあるでしょうか。

きっかけと原因

うつ病となる原因は、まだ明確に解明されていません。しかし、うつ病になる人には、それなりの誘因やきっかけがあることはわかっています。

ストレスがあまりにも大きいと、心の不調を引き起こすことは、しばしば指摘されるところです。人間関係や経済問題、また環境の大きな変化などがもたらすストレスが心の負担となり、うつ病を引き起こすことがあります。原因はわからないにしても、こうした要素がきっかけとなつて、うつ病を引き起こすことがあるのです。

うつ病になる誘因としては、このストレスの受け止め方をはじめとして、その人の性格、遺伝的な素因などがあげられています。

うつ病のタイプとしては、「内因性」「身体困性(外因性)」「心因性」の3つに分類されていますが、こうした誘因やきっかけで発症するうつ病のタイプは、「心因性のうつ病」と呼ばれるものです。心因性のうつ病とは、精神的なショックを受けてうつ病になるタイプのものをさします。

これから、こうした誘因となるストレスやきっかけ、性格などについてそれぞれ説明していきますが、先に結論だけをいいますと、あくまでも、「きっかけ」は「きっかけ」であって、それだけでうつ病になるわけではありません。むしろ患者のそれまで経験したいろいろな要因が蓄積していき、それらが重なり合い、からみ合った結果、たまたまひとつの事柄がきっかけとなってうつ病を発症するとい、つことをのです。

うつ病に関係する誘因ないし状況

個人・家族に関係する出来事
  • 近親者・友人の死亡、別離
  • 子女の結婚・遊学
  • 病気・事故
  • 家庭内不和
  • 結婚、妊娠、出産、月経、更年期
  • 転居
  • 家族、財産などの喪失(家事など)
  • 目標達成による急激な負担軽減
  • 定年
  • 過労
  • 家庭の経済問題
職場などに関係する出来事尾
  • 職務の異動(配置転換、転勤、出向、転職など)
  • 昇進、左遷
  • 職務に関係した困難(自分でコントロールできない要因)
  • 職務内容の変化
  • 職務上の失敗
  • 昇進試験
  • 病気による欠勤と再出勤
  • 昇進試験や研修

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