降圧作用のあるCD モーツァルトの高周波音が効果的
交感神経優位→副交感神経優位にしてリラックスモードに切り替え血圧を下げる方法です。
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モーツァルトの高周波音が効果的
交感神経、副交感神経のスイッチ的作用
現代人は、自律神経のバランスが乱れ、さまざまな体の不調に悩まされています。自律神経は、本人の意志とは無関係に、内臓や血管などの働きをコントロールしている神経で、交感神経と副交感神経がであり、両者は括抗して働いています。
朝~昼は、交感神経が優位になり、体の活動性が高まります。夜になると、今度は副交感神経が優位になり、体がリラックスします。これが、本来のあり方なのです。
ところが、現代社会においては、多忙や過労などのストレスによって、この自律神経のバランスがくずれ、たいていの人は、交感神経が過度に優位になっています。交感神経が優位の状態が続くと、さまざまな不調が体に生じます。例えば、免疫系を担うリンパ球の働きが低下し、ウィルスに感染しやすくなったり、発ガン率が上がったりします。 血栓が生じ、脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくもなるでしょう。
さらに、血液循環も悪くなり、冷えに悩まされるようになります。交感神経の過緊張によって、神経の末端からアドレナリンが多量に分泌されるため、血管が収縮し、血圧が上がります。
現代では、高血圧に悩まされる人がふえていますが、これも、自律神経の乱れを反映した現象といっていいのです。 このように、交感神経が優位の状態が続くと、高血圧をはじめとする健康被害がもたらされますが、これを変える力を持っているものが、音楽療法です。
近年、音楽療法の研究が世界じゅうで盛んに行われるようになっています。そんな中、特に 注目を集めているのが、モーツァルトの音楽です。いち早く、モーツァルトの音楽に注目したのは、アルフレッド・トマティスというフランスの耳鼻咽喉科医でした。
トマティス博士は、今から半世紀以上も前に、患者の治療にモーツァルトの音楽を活用し、その昔の特性について著書の中で説明しています。
その後も、多くの研究の結果、「アルツハイマーが改善した」「耳鳴りや難聴が改善した」などの健康効果が報告されています。 モーツァルトの音楽の中に、交感神経が優位の状態にブレーキをかけ、副交感神経が優位の状態へ、スイッチを切り替えるパターンがあることを突き止めました。それは今や、モーツァルトの音楽療法として、広く認められるところになっています。
モーツァルトの音楽は体の波長に適している
モーツァルトの音楽は、文字どおり、「副交感神経刺激音楽」です。では、モーツァルトの音楽のどんな要素がこうした効果をもたらすのでしょうか。第一に、モーツァルトの音楽には、350HZを超えるような高周波昔が多く含まれています。しかも、テンポの速い倍音も豊富です。
倍音とは、ある周波数の音どうしがぶつかり合って生み出される、より高い周波数の音を意味します。こうした高周波音を聴くと、自律神経を司る脳の間脳や延髄といった部分が刺激され、副交感神経が活性化されるのです。
また、モーツァルトの音楽には、ドミソ、ファラド、ソシレなどの和音も豊富です。こうした和音は、人問の耳には大変心地よく聴こえます。加えて、モーツァルトの音楽の中には、風のそよぐ音や小川のせせらぎのように、ゆらぎが含まれています。これを「f分のⅠ」ゆらぎ音といいます。
心拍や脈拍も、この「f分のⅠ」ゆらぎ音です。つまり、体の波長に合った音なので、モーツァルトの音楽を聴いていると、血圧や心拍が安定してくるのです。こうした理由で、モーツァルトの音楽を聴くと、副交感神経にスイッチが入り、血中のアドレナリンが減少します。
それとともに、アセチルコリンという物質が分泌されます。アセチルコリンは、血管を拡張させ、血流もよくなり、血圧を下げてくれるのです。モーツァルトの音楽を使った血圧に関する実験では4人の被験者に、15分間自転車こぎをしてもらい、その際、モーツァルトの音楽を聴いた場合と、そうでない場合の血圧の変化を測定しました。
すると、モーツァルトの音楽を聴いたときのほうが、血圧の低下と安定が早いことが判明しました。この実験は、モーツァルトの音楽によって、副交感神経のスイッチが入ることを明らかに示しています。
高血圧にお悩みのかたは、ぜひモーツァルトの音楽に耳を傾けてみてください。高血圧改善のためには、ヘッドフォンをつけて、心地よく感じる音量で、音に集中しながら聴くとよいでしょう。1回当たりの時間は、30分程度でじゅうぶんです。できれば午前と午後に1回ずつ、1日2回聴くようにすると理想的です。
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