「頻尿・尿もれ」を改善して熟睡 尿道を締めるのは骨盤の筋肉を鍛える骨盤若返りヨガ

会陰部に意識を集中

ヨガの「合蹠のボーズ」は、腹圧性尿失禁などの尿もれの改善や防止に、とても効果大です。高齢になり尿漏れ、や頻尿で悩んでいるのであればその悩む時間をこのヨガの「合蹠のボーズ」 に時間を費やした方がいいでしょう。 このポーズを行うと、骨盤の下にあり膀胱や尿道を支えている骨盤底筋や、排尿時に尿を止めるのに使われる恥骨尾骨筋などがしっかり強化され、骨盤内の血行も改善します。

そのため、緩んだ骨盤底筋などの筋肉がよく締まるようになり、尿もれを防げるのです。「合蹠のボーズ」は「骨盤若返りヨガ」と呼ぶにふさわしいものといえるでしょう。やり方は以下のとおりです。

  1. 床に座り、両足のかかとを合わせて手前に引き寄せる。肛門を軽く閉じ、骨盤を立てて、いったん腰・背中を伸ばします。
  2. お尻が床から離れないように注意しながら、上半身を前傾させていきます。
  3. 手のひらを床につけ(やや遠くに)、上体をさらに前傾させます。このとき、会陰部(両座骨・恥骨・尾骨の4点を結ぶ菱形の部分。骨盤基底部ともいう)に意識を華中し、その部分を内側に引き上げるようなイメージでキュツと締めます。そのまま、自然な呼吸で10~15秒保ちます。
  4. 上体を起こし、両ひざを閉じて両腕で抱え、呼吸を整えます。
「合蹠のボーズ」

1で両ひざを開くときに、股関節が硬くて両ひざが床からかなり浮いてしまう場合」は、無理にひざを開こうとせず、両ひざの下に、たたんだバスタオルや座布団を入れて行うといいでしょう。

無理に開こうとすると、股関節やひざを傷める場合もあります。また、股関節やひざに意識が集中し、肝心の会陰部に意識がいかなくなってしまうため、効果が薄れてしまいます。

また、2と3で上体を前傾させるときは、坐骨(お尻)が後ろにずれたり、床から浮き上がったりしないように注意しながら、できる範囲で前傾するようにしましょう。

骨盤若返りヨガを行うとき、股関節や背中などが硬くてうまくできない場合は「やさしいボーズ」を行うといいでしょう。ヨガでは「肛門を閉じる」のは基本的なことです。このとき、お尻の筋肉に力を入れるのではなく、肛門の内側がぴったりくっつく感じで、首や肩はリラックスさせます。

股関節が硬い人は、やはり両ひざの下にバスタオルや座布団を入れて行います。 骨盤若返りヨガは、1日2回、朝起きたときや夜寝る前などに行うといいでしょう。骨盤の筋肉を深いところで意識して鍛えるので、速効性があります。骨盤若返りヨガには、泌尿器・生殖器の働きを調整する効果もあります。そのため、生理痛や生理不順にも有効ですし、尿もれだけでなく、頻尿など排尿トラブル全般に、効果が期待できます。

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