集中がセロトニンを活発化

腹式呼吸・集中がセロトニンを活発化させる

腹筋呼吸による集中力ヘの効果

日本の古い武道は腹式呼吸が基本

集中力はココ一番の時には必ず必要になる

ぎというときに気が散ってしまう、肝心なときにチャンスを逃してしまうという失敗は、意外とよくあることです。そんなときは「自分には集中力がない、これは生まれつきの性格だから仕方がない」と思うものです。

しかし、腹筋呼吸のトレーニングで、集中力を鍛えることができます。それを行っているのが、弓道の達人たちです。

武道自体の修行が、平常心を保つための禅の修行と表裏一体のものですが、なかでも弓道は集中力が命。弓を引く表に気持ちを集中させ居りればいけません。

弓を引く動作のときは腹筋に力を入れ、強く収縮した状態を持続させます。とはいえ、それは呼吸をするたびに乱れてしまうもの。かといって、腹筋をずっとしぼっていると、今度は呼吸のリズムが乱れます。弓を引いて的を狙っているときに、呼吸や体の調子が乱れたまま矢を射たら、軌道がプレて、あらぬ方向へ飛んでいってしまいます。

ところが、坐禅の呼吸法を毎日行っていると、自然に腹筋が鍛えられ自在に調節できるようになるのです。それによって、腹筋に力を入れたまま、静かに呼吸をし、的を射ることができるというわけです。

もちろん、セロトニン神経.も鍛えられますから、脳は、クールな覚醒状態はになり、平常心を保てますし、体幹や下半身の抗重力筋も十分に刺激され、引き締まります。弓道の達人は禅で得たこの心身が安定した状態を「頭のてっぺんから足の先まで柱がズーンと立つ感じ」と表現しています。

呼吸法で鍛えた腹筋と、セロトニンによる抗重力筋の働き、クールな覚醒のトリプル効果が、強い集中力の源になるのです。キャッチボールやダーツゲームの前に58 腹筋呼吸をすると、成績が上がるかもしれません。

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