パソコン時代はセロトニン不足の原因

パソコンのない生活は想像できないほどに浸透してしまった

パソコンは悪影響

パソコンから離れた生活を見直す

便利なパソコンがセロトニン不足を招く

いまや、パソコンは生活のなかでは欠かせないツールとなっています。特にビジネスの世界では、パソコンが使えないと仕事にならないという面があります。昔は書類を取り引き先に届けるのも大変でした。電車に乗っ七、直接、届けなければならなかったからです。

かし、いまではメールに添付すれば一瞬で送れてしまいます。それどころか、社内での伝言もメールで済ませてしまうことも多いほどです。極端なことを言えば、デスクに座ったら、l歩も動かず、誰とも話さずに仕事ができてしまう状況になっているのです。当然、外に出て日にあたる機会もほとんどなくなります。

動かず、しゃべらず、日にあたらず、という生活をくり返すのですから、セロトニン神経が鍛えられるはずがありません。∫そうなれば、幸せ脳内物質であるセロトニンも分泌されないのですから、不安神経症になったり、ささいなことでキレてしまったり、うつになってしまったりする人が増えるのも、必然的なことだと言えます。4

人と触れ合う介護職の離職率の低さとセロトニンの関係

IT業界は、求職者には人気の高い職業です。IT長者という言葉もあり、まだ若い業界ですから、技術やアイディアがあれば学歴に左右されず、誰でも成功するチャンスがあり、一攫千金を狙うならこの業界とも言われています。

ところが、人気があるわりに離職率が高いのも、この業界の特徴。特にシステムエンジニア(SE)はその傾向が強く、同じ企業が何度も求人募集をかけることも珍しくありません。

SEの仕事はハードです。締め切りに追われ、黙々とパソコンの前でデータと格闘しなければなりません。徹夜は当たり前という状況ですから、感じるストレスも、相当強いもの。うつになってそのまま休職したり、失踪してしまったりという詰も聞かれます。

もちろん、このような状況を変えるには、職場の労働環境を正すことがいちばん重要なのですが、セロトニン神経を鍛えて、セロトニンの分泌を促すようにすれば、うつにまでなってしまう状況は避けられるのではないでしょうか。

同じ重労働でも、介護職は離職率がそれほど高くありません。実際には労働のわりにお給料が低く、人材不足に悩む業界ではありますが、体をよく動かし、人と触れ合ってよく話すという点では、セロトニン神経の状態も- T関係に比べるとよい環境におかれているのです。

パソコン時代とうまく付き合ってストレスをなくそう

もちろん、パソコンそのものには何の罪もありません。パソコンは生活を便利に するためのツールにすぎないのです。それを、セロトニンを阻害するものにするか、 生活に上手に役立てるかは、使う人間次第なのです。パソコンから離れられない職業の人は、呼吸法をうまく取り入れてセロトニン経を活性化させるようにして、休憩時間や休月は屋外で太陽の光を浴びましょう。あまりにも徹夜が続いて、日の光を浴びられない環境ならば、思いきってやめてしまう決断も必要になります。実際は、不況の影響でなかなか思いきることはできないかもしれませんが、うつになって、長期間治療してつらい思いをすることを考えれば、転職はそれほどたいしたことではありません。人生は長いのです。

ふだんの生活のなかでも、買いものはインターネットのお取り寄せ、趣味はゲームといった具合に、パソコンの前から離れない人がいます。こちらは、職場による強制ではなく、完全に自分の意思で行っていることですから、自分でパソコンの利用時間を制限するしかありません。やめたいと思っていてもインターネットに熱中する、パソコン依存症となれば、これはすでにセロトニンが不足している状態です。外に出て、ウオーキングやリズム体操で、セロトニン神経を鍛えてください。

子どものセロトニン神経が弱らないようにゲーム時間を見直して

本来、子どもは特に何もしなくてもセロトニンレベルは高いものです。

ころが、最近はレベル1〜2くらいまで下がってしまっている子も珍しくありません。なんと、子どものうつも増えています。室内にこもって運動不足にさせてしまうゲーム中心の遊びと、親の生活習慣の影響で、夜型の生活をする子どもが増えたことが大きな原因です。

子どもは、太陽の下で遊ぶのがいちばん。夜遅くまでゲームで遊ばせないこと、パソコンを与えるなら親の目の届く範囲で使わせること、親の都合に合わせて深夜まで起きている状況をつくらない†レと、毎日でも規則正しい生活をさせることが大切です。

ページの先頭へ