目覚ましより早く目覚めて悔しい
起きられない方ばかりではない 早く目がさめてしまうタイプの方もいる
目覚めはスッキリしている
予定時間より早く目が覚めてしまうと「もったいない」と感じる
これまで、なかなか朝起きられないタイプの方の対策が中心でしたがた、逆に、今度は早く起きてしまう方の例について考えてみたいと思います。
目覚ましを6時にかけたのに、5時半に目が開いてしまい、あと30分眠れるのに早く起きてしまうのはシャクだ、なんだか悔しいという気持ちになったという経験はありませんか?
もっとたくさん眠りたいのに、目が開いてしまったので、悔しいからベッドを出ずに、そのまま目を閉じて頑張ってみるけど結局眠れないという状態です。粘った挙句に、目覚めはスッキリせず、とても損をした気分になります。
朝起きられない方からすると、なんでそんなことで悔しがるのか分からない、という感じかもしれませんね。この悔しいという気持ちは、最高の睡眠を手に入れたいという欲求からきているのだと思います。
ただ、冷静に考えてみると、この朝の粘りが睡眠の質を下げてL まっていることが見えてきます。起床準備はコルチゾールが起床3時間前から行っています。目覚ましより早く起きてしまうということは、コルチソールが早めに増えたことで起床準備が整ってL まったということです。
なぜ、コルチゾールが早めに増えてしまうのでしょうか? これには、睡眠の前半に分泌される成長ホルモンとのバランスがあります。
通常では、成長ホルモンとコルチゾールの量はバランスよく配分されています。しかし、ヒトは年齢を重ねていくごとに、成長ホルモンの分泌量が減っていきます。
すると、成長ホルモンが減ったことで、相対的にコルチゾールの量が多くなっしまうので、早く目覚めやすくなってしまうのです。年齢による関係が大きいですが、運動量が不足していたり、間食が多く夜中にお菓子などを食べてしまうと、成長ホルモンが減って同じように早く目覚める現象が起こりやすくなります。
また、うつ病の場合、コルチゾールの量が異常に増えてしまいますので、早朝の段階から早く目覚める、いわゆる「早朝覚醒」という状態になってしまいます。
早く目覚めたけどできるだけ睡眠を長引かせようとベッドの中で粘る行為は、起床が整った脳の覚醒をわざと低↓させてしまうことになるので、これから午前中にかけて上がっていこうとしているリズムを邪魔してしまいます。
そこで、6時に起床したいのに、5時半など、早めに目が開いてしまうときは、就寝を遅らせてみましょう。睡眠の構造はそのままに、時間だけを少し後ろにずらすイメージです。
早すぎる目覚めは、気分も良くありませんし、コルチゾールが増えすぎている状態では、ネガティブなことを考えがちです。この朝の嫌な時間を解消するために、柑分程度就寝を遅らせてみましょう。
早すぎる目覚めは、気分も良くありませんし、コルチゾールが増えすぎている状態では、ネガティブなことを考えがちです。この朝の嫌な時間を解消するために、15分程度就寝を遅らせてみましょう。
起床が遅くなったことを確認しながら継続し、さらに15分ずつ遅らせていき、目標の起床時間に近づいたら、そのまま維持します。1ヶ月ほど経過したら、今度は就寝を15分早めて、もとの就寝時間に戻してみましょう。それでも早く目覚めることがなければ、リズムの調整はうまくできたということです。