疲れている現代人の腸ストレスをアロマバスでとる
アロマバスで緊張をときほぐす
疲れている現代人の腸ストレスを優しくとる
アロマの香りが腸と脳をリラックスさせる
副交感神経が優位になり、交感神経が鎮まることで、くつろいだ気分に浸ることができます。心地よい香りで喚覚を刺激するアロマテラピーにも、同じようなリラックス効果が期待できます。
アロマテラピーとは、日本語で芳香療法といわれるように、さまざまなハーブの有効成分を抽出し、これをアロマオイル(香油)にして吸引したり、塗るなどして体の不調を改善する治療法です。日本では主に個人の楽しみとして普及していますが、本場ヨーロッパではニキビやアトピー性皮膚炎などの皮膚病のほか、不眠やパニック障害などといった病気の治療にも利用されています。
その起源は古く、医学の祖といわれるヒポクラテスも、ハーブを使った処方箋を残しているとされていますし、クレオパトラはお風呂にバラの花びらを浮かべていたといわれており、これもアロマテラピーの一種といえるでしょう。アロマテラピーにはさまざまな楽しみ方がありますが、なかでも手軽にできて効果的なのがアロマバスです。
入浴は体を温めて全身の筋肉をほぐすだけでなく、血流をよくしてくれるので、疲労感やストレスの解消に役立ちます。これにアロマオイルの薬効を加えたのがアロマバスです。バスタブの湯にたらしたアロマオイルは肌から浸透して血液に入り、空気中に揮発した成分は呼吸器から脳や肺へ取り込まれていきます。ただし、まれにアロマを吸入しすぎて一時的に気分が悪くなってしまうことがあるので、気をつけましょう。換気にも注意してください。
本物のアロマオイルは天然の植物の有効成分を濃縮したものなので、原液を薄めて使うようにします。その際のベースオイルとしてオリーブオイルを使うことをおすすめします。ちなみにベースオイルには、ほかにホホバオイルやローズヒップオイル、アーモンドオイルなどがあり、どれもビタミン類が多く含まれており、保湿や抗炎症作用、鎮痛作用があります。なかでもオリーブオイルは酸化や高温に強く、非常に安定したオイルとして評価されています。
では、アロマバスの方法です。
全身浴
消毒された清潔な器などにオリーブオイル大さじ1杯とお気に入りのアロマオイル3~4滴を混ぜます。全身入浴の場合は、これを42度くらいの少し熟めのお湯に入れ、出たり、入ったりを何度か繰り返します。これによって体の血行を促進し、発汗作用が促されるので、ダイエットやむくみ対策にも効果があります。
半身浴
長くゆっくりつかれる38皮くらいのぬるめのお湯に、オリーブオイルで希釈したアロマオイルを入れ、みぞおちの下までつかってじっくり温まります。ゆっくりとお湯につかることで腸もリラックスします。
入浴で芯からじっくり温める方法(半身浴) | 便秘は冷えが原因
足浴
時間がないときや体が冷えてしまったときにおすすめしたい方法です。両足が入る大きめの洗面器に43~46度程度の熟めのお湯を張り、そこにオリーブオイルで希釈したアロマオイルを入れます。くるぶしの上あたりまで足を入れ、温まるまでつけておきます。くるぶし付近には冷えに効くツボがあり、足湯によって体がポカポカと温まってきます。足のむくみなどを改善する作用も期待できます。