目薬 選び方 使い方
目薬 選び方 使い方 ドライアイと疲れ目しっかりを解消する
乾きと疲れを解消する目薬の正しい選び方・使い方
市販の目薬について
涙がしっかり分泌されないドライアイの方が急増中の今、それを反映するかのように市販の目薬の売り上げが伸びています。たいていの人は、テレビコマーシャルでの印象や使い心地などでどれを購入するか決めていると思いますが、いくら手軽に人手できるからといっても、目に直接さす「薬」です。選び方や使い方を誤れば、目に悪い影響を与えかねません。
では、目の乾きや疲れを解消したいときには、どのような成分の目薬を選べばいいのでしょうか。ドライアイやモニターを見つめる作業のために目が乾いてしかたがないという場合には、目の乾きを防ぎ、涙にかわって角膜に酸素と栄養を補給するようなはたらきのあるものが最適です。このため防腐剤が入っておらず、涙とほぼ同じ成分であることが理想です。
目の乾きに加えて疲れが激しいときには、ビタミンB2、B6 、B12、Lアスパラギン酸カリウム、ラビンアデニンヌクレオチドなどが含まれているものがよいでしょう。
また、目のかすみがひどいときには塩酸テトラヒドロゾリンが、充血を抑えるには塩酸ナファゾリン、メチル硫酸ネオスチグミンが有効です。目薬に記載されている成分表を参考にするといいでしょう。
目薬と防腐剤
目薬は防腐剤の入っていないものを選ぶようにしなければなりませんが、実際には市販されている目薬の大部分が防腐剤を添加した製品となっています。目薬をさしたときに、しみるようななんともいえないさし心地を経験したことがある人も多いと思いますが、実はこの正体が防腐剤です。
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これは開封後の薬品中に雑菌が繁殖するのを防ぐための措置ですが、からだにけっして無害というわけではありません。実際、こうした目薬を頻繁に使っていたために、目の表面を傷めてしまったりアレルギーを起こしてしまったという例もあるほどです。 特に涙の分泌量が減少しているときには、目薬の成分が涙で薄められず、濃いままの状態で作用してしまいます。つまり、それだけ防腐剤の影響を強く受けやすいといえます。
また、コンタクトレンズを使用している人も防腐剤には注意が必要です。涙が減っているコンタクトレンズ使用者が防腐剤入りの目薬を使うと、成分がレンズに付着して目に過度の刺激を与えてしまうからです。このため、防腐剤の入っていない1回ごとの使い切りタイプのものが適しています。
そしてどんな目薬を使うにしても、清潔さを保つことが大切です。雑菌の繁殖を防ぐため、点眼するときに容器の先を目につけないように気をつけてください。
また、使用期限と保管方法を守り、他人との貸し借りを避けることも必要です。さて、次頁からは最近増えているパソコンによる目の障害についてみていきましょう。