正しい眼鏡とコンタクトレンズ

「正しい」眼鏡とコンタクトレンズ

眼鏡やコンタクトレンズをつくる前に

日本人は、日常的に眼鏡やコンタクトレンズを使っている人が多い割に、正しいつくり方を実践している人は少ないようです。たとえば、眼鏡やコンタクトレンズを新調する際に、必ず眼科で目の検査を受けているでしょうか?また、使い始めたあと、少なくとも年に1度は検眼を行っているでしょうか?この年に一度の再検査をしていない人が圧倒的多数です。

最近は、眼鏡店で時間をかけず、手軽につくることができるようですが、眼鏡もコンタクトレンズも購入・使用にあたっては正しい知識を必要とする医療用具であるということを、心にとめておく必要があります。

では、実際に眼鏡やコンタクトレンズをつくるときには、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。大切なポイントを順番に説明していきましょう。

眼科での検査が重要

眼鏡が必要だと思ったら、時間ができたときに近所の眼鏡店に飛び込む…毎回こんなつくり方をしていませんか。 しかし、眼鏡店での検眼はごく簡単な方法による1回限りのものであることが多く、これだけでは、視力を低下させている原因を知ることができませんし、その人の目の健康状態を考えたレンズ選びもできません。また、眼科で検査を受けずに眼鏡店に直行してしまうのは、眼病の早期発見・早期治療につながる絶好の機会を逃しているということになります。

定期的な集団検診だけで、眼病の前兆をチェックすることはできません。眼鏡やコンタクトレンズをつくるためだけではなく、目のトータルヘルスケアの機会ととらえて、眼鏡店にいく前に必ず眼科で検査を受けるようにしましょう。

正しい検査の受け方

視力検査は、1日のうちでいつ受けようが関係ないというものではありません。正しい検査結果を得るためには、目に疲れのたまっていない午前中に検査をすませてしまうことが大切です。

視力は、目覚めてから時間の経過にともない、目の疲労が増すためだんだん下がっていくのがふつうです。 ですから、目に疲れが出はじめる午後以降の検査結果からは、正しい目の状態を把握することができません。たまたま目が疲れているときの検査結果に基づいて眼鏡をつくったら、度が強すぎてとても使いものにならなかった、ということも十分に起こりうる話なのです。

ですから、仕事帰りに目についた眼鏡店で検査を受けるようなことは絶対にNGです。

どのような使い方をするのか事前によく考える

眼鏡にしろコンタクトレンズにしろ、使う人のライフスタイルに合っていなければ意味がありません。目にいちばん合ったものをつくるためには、まずどのような場面で使うのかを検査の際に医師に伝えたうえで、「眼鏡処方箋」をもらってください。 たとえば同じ近視を矯正する場合でも、デスクワーカーとドライバーでは、見やすくしたい距離が異なります。

また、眼鏡を常用するのか、コンタクトレンズと併用したいのか、激しい動きをともなうスポーツや仕事を行うのかどうかといった点も考えなくてはなりません。

自分のライフスタイルを踏まえたうえで、どんな眼鏡が、コンタクトレンズがいいのか、それぞれの特性をよく理解して決めるようにしてください。 眼鏡、コンタクトレンズ、老眼鏡のいずれをつくるにしても、最低この3つのポイントを守って、目に快適な生活を送るよう心がけましょう。では次に、眼鏡・コンタクトレンズ、それぞれの特性と注意点を説明することにします。

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