ペットボトルを使って首を温めて懲りをほぐす

首を温めて不快症状を軽減・改善する

首を温めて不快症状を軽減・改善する

病気を治すのは脳幹の活性化

病気を予防したり、改善したりするには、日々のセルフケアが欠かせません。首を温めるケアは、肩こりや頭痛などの不快症状や、高血圧など慢性病を改善する効果が高いことから、大変好評です。

首を温めると、なぜ健康が回復するのでしょうか? その答えを握っているのが、脳の深部にある「脳幹」という器官です。脳幹の働きに触れながら、 脳幹は、呼吸や体温、心拍、血液循環などの生命活動を支えている器官です。さらに病気を治す力である、自己治癒力にも、密接にかかわっています。自己治癒力は、次の4つのしくみで支えられています。

  1. 内臓や血管を意思とかかわりなく調整している自律神経系
  2. 病気から体を守る免疫系
  3. 内臓の働きを調整するホルモン分泌をつかさどる内分泌系
  4. 姿勢や運動をつかさどる脊髄筋肉系

脳幹は、これらのしくみの指令塔として働いています。脳幹が正常に機能していれば、4つのしくみが協調して自己治癒力を発揮し、病気を防いだり、健康を回復したりできます。

反対に脳幹の機能が低下すれば、自己治癒力は弱体化して病気にかかりやすくなったり、回復しにくくなったりします。 脳幹の機能低下を招く原因の1つが、頚椎(首の骨) のゆがみです。

そこで、脳幹療法の家庭版として、指導しているのが、首を温めるケアです。 この部分にお湯を入れたペットボトルで温熱刺激を与えると、首の筋肉を効果的にほぐし、頸椎のゆがみを解消できます。

すると、おのずと脳幹が正常に機能し、先に挙げた4四つの機能も正常化し、あらゆる病気の改善につながります。 もう1つ、リラックス時に働く副交感神経を優位にする効果もあります。これにより、血流を促したり、心身をリラックスさせたりすることができます。

血液がスムーズに流れるようになると、高血圧や心臓病、糖尿病など循環器系の病気が改善します。「円形脱毛症が治った」「白髪が激減した」など、髪の悩みが解消するのも、頭皮の血流がよくなるからです。

副交感神経が優位になると、ホルモンの分泌も正常になり、インスリンの働きがよくなって糖尿病の改善につながります。さらにこのケアは、メンタルな病気にも効果があります。

50代のある女性は職場の人間関係がストレスになり、気分の落ち込み、食欲低下、不眠、不安感に悩まされていました。そこで、首を温めるよう指導したところ、気分が穏やかになり、ストレスがたまりにくくなりました。

やがて、食事がおいしく感じられるようになり、一連の症状も消失しました。慢性的な手のしびれに悩んでいる人も、首を温めましょう。首の緊張をゆるめ、頚椎のゆがみを正すと、神経の圧迫が取れ、しびれも改善します。

冬季は、こりや痛みなども生じやすくなります。毎日、首を温めると不快症状の予防にもなります。ペットボトルを使い、ぜひ首を温めましょう。

副交感神経活性化法

ページの先頭へ