ストレスが多い現代社会で質の高い睡眠のための朝の行動

朝の行動を変える

毎朝の行動を意識する

朝の行動習慣が快眠・安眠と関係している

朝は決まって不機嫌というあなたも諦めてはいけません!

朝は無口。別に気にくわないことがあるわけではありません。家族も朝は私にできるだけ話しかけないようにしています。

悪いとは思いますが、母も同じように期限が悪いので、遺伝的な体質のせいkだと思っています。今さらどうしようもありません。

朝活の話題になるといらっとします。

うちの妻は朝が怖い、というサラリーマンの方々のひそかなぼやきを耳にすることがあります。朝が怖いと言われる当事者も、私は朝が不機嫌だと開き直ってしまいがちです。自分は朝はダメ!と決めつけてしまっているのです。

確かに、遺伝子によっては夜型の遺伝子もあるので、親から受け継いだ体質であるということもあるとは思いますが、本当にどうにもならないのでしょうか?

そもそも、なぜ朝に不機嫌になってしまうのかを見ていけば、今までの不機嫌さを一気に変えられる方法が見つかるはずです。

朝の不機嫌さの原因で考えられるのは、平日より休日の起床時間が遅くなっていることです。平日6時に起床しているけど、休日には9時まで寝ているという生活は、誰もが経験があると思います。ゆっくり寝ていられる休日は幸せそのものですし、この時間があるから平日なんとか頑張っていけていると思いますよね。

しかし、これは逆なのです。休日にゆっくり寝ていることが平日のイライラをつくってLまい、それを解消LようとL て休日にゆっくり寝ていたくなるという負のスパイラルに陥っているのです。

休みの日の朝、ゆっくり寝ていることがなぜいけないのでしょうか。それを知るために2つの物質の作用を見ていきましょう。

1つ目は、セロトニンという物質です。セロトニンという物質は、予想もしない事件が突然起きてももいちいち驚かないように、脳の覚醒をゆるやかにする作用があります。セロトニンが欠乏した脳では、些細なことにそのたび驚き、警戒し、おどおど、びくびくしてしまいます。子どもがセロトニン欠乏状態になると、元気がない、自信がなさそうな様子として表れますし、脳の神経が成熟した大人では、明確な理由がないのに人の話やテレビの内容にイライラしたり、逆に外からの刺激に反応できずに無関心、無気力にななってしまいます。

セロトニンは、メラトニンと相反するリズムをもっています。休日に部屋が暗いままゆっくり寝ていると、脳内のメラトニン分泌がストップしません。メラトニンが減らなければ、セロトニンが増えないので、結果的にセロトニンが欠乏した状態になってしまいます。

休日にゆっくり起きて幸せなはずなのに、洗わずに溜まったお皿やほったらかしの洗濯物を見てイラっとしたり、部屋がちらかり放題になっているのを見て片付けるのが面倒くさいと無気力になってしまうのは、このためです。

セロトニン合成のスピードには男女で差があり、女性は男性より合成のスピードが遅いことが知られています。女性の方が、朝、不機嫌になりやすいという仕組みがあるので、女性は特に、休日の朝に暗いまま過ごさないように注意して対処する必要があるということかもしれません。

これは、個人の性格のせいではなくそのようなつくりになっているのだということを知っていれば、冷静に淡々と解決することができそうです。

さて2つ目は、起床準備をしているコルチゾールという物質です。いつも同じ時間にコルチゾールが分泌されるわけですが、十分分泌されていない状態では起床することはできません。

こんな実験があります。「6時に起こす」と伝えられていた人は、夜中の3時からコルチゾール分泌が始まって、6時辺りがピークになります。ここで予告通りに起こすと、起床もスムーズです。しかし、「6時に起こすよ」と伝えておいて、その人を4時に起こしたらどうなるでしょう?

その結果は、4時に起こされた時点でコルチゾールの分泌が急激に高まりました。準備が整っていなかったので、体が急いで間に合わせたという感じです。起こされた人は、むっとした顔でボーっと黙っているという状態。

まさに朝の不機嫌さを体現したような様子だったということです。このなんとも過酷な実験に取り組んでくださった人たちのおかげで、私たちの朝の不機嫌さを解消するポイントが見えてきました。

コルチゾールが急激に増えると不機嫌になる。コルチゾールが、神経系に作用すると、ビリビリと敏感になり、不安になり、集中力を欠きます。うつ病の方は、尿の中に含まれるコルチゾールが元気な人の2倍あることが知られています。

朝、予定外の時間に起こされただけで、脳内は一時的にうつ病と同じような状態がつくられるということです。特別なストレスが不機嫌の原因などではなく、自分自身でも不機嫌になりやすい状態をつくつてしまっているということです。

コルチゾールの分泌は、一定の時間にピークになる仕組みではありますが、自らこの仕組みを乱せば負担がかかります。体の仕組みに頼りすぎず、逆に助けてあげる発想が必要なのです。

セロトニンとコルチゾール。この2つのホルモンを朝の時点できっちりそろえておくことが、どうやら私たちの不機嫌さを解消するポイントだということが、お分かりいただけたと思います。

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